春は、窓辺の光もやわらぎ、ねこが気持ちよさそうに過ごす季節。けれどリビングにいると、なんとなくムズムズして落ち着かない…そんな日が増えてきます。
原因のひとつが、春の空気に含まれる花粉です。外から花粉を持ち込まないよう気をつけているのに、なぜか室内でも気になる。実はそれ、家の中で花粉が“回り続けている”サインかもしれません。
編集部のねこは、数年前に涙の量が増え、動物病院で「花粉の影響かも」と言われたことがありました。近年は、ねこにもアレルギー症状があらわれると言われています。
春の室内環境は、人だけでなく、一緒に暮らすねこにも影響します。だからこそ大切なのは、花粉を入れない工夫だけではなく、室内にとどめない整え方。
悪循環を断ち切りたい!

室内に入ってきた花粉は、いったん床に落ち、空気の流れによって再び舞い上がります。
春は、ねこの冬毛が大量に抜ける季節。実は、この抜け毛も花粉と同じ動きをします。ふわっと軽い抜け毛は床やカーテンに付着し、風が吹くたび、また空気中へと広がります。
「空気中を舞う」⇔「床に落ちる」という悪循環をくり返すため、花粉やねこの毛などのアレルギーの原因物質は、室内にとどまり続けます。
リビングのムズムズ感を減らすには、この循環を断ち切ることが大切です。そのために、「空気まわり」と「床まわり」を重点的に整えていきましょう。
春のはじめに整えたい「空気まわり」
まずは、空気の出入り口をチェックしてみましょう。
① 空気の出口:換気扇・空気清浄機
空気と一緒に吸い寄せたハウスダストやねこの毛が溜まりやすい場所です。
春のはじめに一度掃除しておくと、舞い上がった汚れを回収しやすくなります。
② 空気の入り口:給気口
意外と見落とされがちなのが、空気の入口になる「給気口」!
現在の住宅の多くには24時間換気設備があり、窓を閉めていても外の空気はゆっくり室内に取り込まれています。そのため、花粉を持ち込まないように工夫していても、知らず知らずのうちに花粉は室内に入ってきます。
給気口からの花粉の侵入を防ぐために、花粉対策フィルターを給気口に取り付けると安心です。
窓は「開けない」より「上手に開ける」
花粉の季節でも換気したい日はあります。大切なのは、開け方とタイミングです。
- 朝の早い時間帯
- 10cmだけ開ける
- レースカーテンは閉めたまま
環境省の実験(※1)によると、1時間窓を全開にするだけで約1,000万個の花粉が室内に入ることがわかっています。窓は全開にせず、開口を10cmほどにとどめ、レースカーテンを閉めたまま換気します。こうすることで、侵入する花粉量を約4分の1まで減らせるとされています。
カーテンはコロコロすればOK!

窓を開けるとカーテンには花粉が付き、開け閉めのたびに少しずつ落ちて舞い上がります。また、窓辺はねこが大好きな場所。カーテンには抜け毛もたくさん付いています。
布の繊維に絡んだねこの毛は洗濯だけでは取り切れないことが多いため、粘着クリーナーで押さえて取るのがおすすめです。コロコロするだけで、花粉とねこの毛を同時に取り除けます。
床掃除は「順番」と「タイミング」で変わる

春の床掃除でポイントになるのは、花粉もねこの毛も舞い上がらせずに捕まえることです。まずは、掃除の順番を覚えておきましょう。
掃除の順番
①乾拭き → ②掃除機 → ③水拭き
なぜこの順番?
花粉は軽く舞いやすいため、いきなり掃除機をかけると室内に広がります。先に乾拭きで静かに集めてから掃除機で回収すると、広がる量を減らせます。
掃除のコツ
まず、静電気の力で汚れを吸着するモップやワイパーを使って、浮き上がりやすい汚れを静かに拭き取ります。乾拭きで取り切れなかった大きな塊の汚れは掃除機で、ザラつきや皮脂汚れは水拭きでキレイにしましょう。
また、掃除中や掃除後に換気扇や空気清浄機を回すと、舞い上がった汚れを回収しやすくなります。
タイミング
おすすめは朝いちばん。
夜のあいだに落ちた花粉やねこの毛が床にとどまっている時間帯なので、効率よく汚れを取り除けます。
日々の積み重ねで、春を心地よく

ねこも人も、同じ空気の中で暮らしています。
春は、空気まわりと床まわりを中心に整えていきましょう。毎日のちょっとした工夫で、ねこと一緒に過ごす春の時間はぐっと穏やかになります。
※1:環境省「花粉症環境保健マニュアル2022」
https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/2022_full.pdf


