キャットウォークがなくても大丈夫!階段に少し手を加えるだけで、ねこがもっと動きたくなる環境がつくれます。安全対策もあわせて紹介します。
ねこ様は階段がお好き

ねこは、周囲を観察できる高い場所や、上下に動ける環境を好む傾向があります。高い所に登る行動は、屋外で暮らしていたころの名残で、安心できる場所を確保したり、刺激を得たりするために本能的に行われます。
そのため、段差が連続していて上下運動がしやすく、ほどよく家族の気配も感じられる階段は、ねこが自然と足を運びやすい場所だと言われています。
階段を「ねこの運動コース」に!
ねこにとって運動は健康の源。でも、飽きっぽいねこを毎日しっかり遊ばせるのも、キャットウォークを新たに設置するのもなかなか大変です。
だから、今ある階段をねこの運動不足を解消するスペースとして活用してみませんか。
ねこが好きな階段とは?

リビングから直接つながる階段は、家族の動きが自然に視界に入りやすく、ねこの利用頻度が高くなりやすい場所です。特に、蹴込み板のないスケルトン階段(オープン階段)では、段のすき間から人の動きが見えやすく、ねこのお気に入りの場所になりやすいと言われています。
一方で、廊下にだけ面した階段は、ねこが通り道として使うだけで、利用頻度が少なくなりがちです。
もし、もっと階段を行き来して運動量を増やしてほしい場合は、次のような工夫を試してみましょう。
① 爪とぎで、階段の上り下りをもっと楽しく

ねこは、空間が切り替わる場所や通り道で爪とぎを行うことが多く、これは自分のにおいを残すマーキング行動の一種とされています。特に高さも変わる階段付近は、つい爪とぎをしたくなる場所です。
そのため、階段の最下段や最上段の近くに爪とぎスポットを設置すると、階段を使う時間が楽しくなり、ねこが行き来したくなる動線が生まれます。
② 階段下をねこの経由地に変える
階段下のように天井が低く、奥まったスペースは、ねこが落ち着きやすい環境条件(狭さ・暗さ・囲まれ感)がそろっています。ここをねこのトイレや食事スペースにすると、階段を使う機会が自然と生まれやすくなります。
そして、奥まった位置はニオイが広がりにくいという住宅的メリットもあります。
③ 階段の途中に特等席を用意

階段途中に窓がある場合、外の景色が見えることや日光が入ることから、ねこが好む休憩スポットになりやすい傾向があります。
ただし階段の窓は小さく、窓枠も狭いことが多いため、窓と踏板の間に小さなキャットステップを追加するとねこが安全に移動しやすくなります。そして、窓ベッドやハンモックを併用すると、運動途中の快適な休憩ポイントになります。
階段落下を防ぐためのやさしい安全対策
階段はねこにとって魅力的な場所ですが、興奮して走り回ると足を踏み外して“階段落ち”してしまうことがあります。
こうした事故を防ぐために、階段での上下移動を安全にする工夫をいくつか紹介します。
① 滑り止めマットで踏み外しを予防

階段用の滑り止めマットは、踏み外し防止に役立つとされています。ねこが安心して上り下りできるよう、次のような点を基準に選ぶと良いとされています。
・素材:洗いやすく、爪が引っ掛かりにくいもの
・色:踏板との明度差が大きい色
※ねこは彩度より明暗のコントラストで段差を把握する傾向があるため。
滑り止めマットには、ねこが夜中に駆け回る“夜の大運動会”の騒音軽減、足腰の負担軽減につながるメリットもあります。
② 落下防止対策も忘れずに

スケルトン階段では、段のすき間から落下するリスクがあります。そのため、ネットなどですき間をふさぐ対策が推奨されています。
また、階段上部の吹き抜けに面した手すり部分も、ねこが乗りやすいため、ネットやフェンスを設置しておくと安全性が高まります。
階段が、ねこの毎日をちょっと楽しくする

ねこは空間を立体的に使う傾向があり、階段はその特性と相性の良い場所です。
大がかりなキャットウォークがなくても、階段に小さな工夫を加えるだけで、運動と安全を両立した環境づくりに役立ちます。
家にあるものを活かしながら、ねこも家族も快適に暮らせる住まいづくりを進めていきたいですね。


